生まれ持った超感覚とどのように向き合ってきたか トウゲミヨコさんインタビュー

ベルガマヒーリングフェスタ2022でヒーリングのセッションをご提供いただくトウゲミヨコさんは、幼少期から強い超感覚をお持ちでした。しかし、トウゲさんはむしろ「自分には霊感がない」と思っていたそうです。

今回のインタビューでは、トウゲさんが生まれ持った超感覚とどのように向き合ってきたのかを伺いました。

目次

プロフィール

トウゲミヨコさん

美術大学卒業後、主に水彩画家として活動しつつヒーリング、エネルギーワークをご提供中。

今年に入ってからはジュエリーのオーダー、リフォーム等も承っています。

趣味はガーデニング、料理、ウクレレ等。最近は太極拳教室に通っています。

自分に霊感はないと思っていた

ーー本日は、ベルガマヒーリングフェスタ2022でヒーリングのセッションをご提供いただく、トウゲミヨコさんにお越しいただきました。どうぞよろしくお願いします。

トウゲさん(以下、敬称略):よろしくお願いします。

ーーまずは自己紹介をしていただいてもよろしいでしょうか?

トウゲ:Hummingbird’s Gardenというヒーリングサロンを主催しております、トウゲミヨコと申します。ヒーリングのセッションをご提供している他、マイティピュリフィア、アストラルリーディング、マルチプルアバンダンス、マルチプルアバンダンス専科「植物との関わりと癒し」のワークショップをご提供させていただいております。また、水彩画や彫金の制作もしています。

ーーありがとうございます。早速ですが、トウゲさんにはいわゆる霊感が元々おありでしたか?

トウゲ:幽霊についてはよく分からなかったのですが、人の気配やエネルギー体の状態、土地のエネルギーなどについては見えたり分かったりしていました。でも、30代の手前くらいまでは、自分が見えたり分かったりしているという自覚がありませんでした。

ーーどんな風に見えたり分かったりしていたのですか?

トウゲ:例えば、誰かが祈りを捧げていた土地は光って見えたり、事故があった土地だと暗く見えたりしていました。「こっちに行くと危ない」ということを3歳頃からなんとなく察知していたので、「この子は危ないところには絶対に行かない子だから安心」と親が言っていました。

ーーそういう感覚をお持ちだったことで困ったことはありましたか?

トウゲ:具合が悪くなることはありましたね。友達が親しみを込めて肩を叩いてきた時、その子の考えていることがフラッシュライトのように一気に全部見えてしまって、びっくりして「痛い!」と言ってしまったことがありました。その友達に「なんでこれくらいで痛いの?」と言われて、説明できなくて困りました。「こういうことと言うと『変なやつ』と思われるみたいだから、言わない方がいいんだろう」と思って、自分でも忘れるようにして、絶対人には言わないようにしていました。

高校ぐらいまでは、身の回りに霊感が強い人がたくさんいました。その人たちは、生きている人間のようにありありと幽霊が見える人たちでした。私はそのように見えていたわけでもなかったので、「自分には霊感はないんだろう」と思っていました。具合が悪くなるのも、いつもと違う環境に行って体が対応できていないだけなんだと思い込んでいた節がありました。

ーー大学以降はどうでしたか?

トウゲ:大学に行って、少し身体が元気になりました。私は元々山の中で生まれ育って、自然がいっぱいあるところで育ったのですが、中高は空気が良くない都会の学校に通っていたんです。大学は自然が豊かにあるところにあったし、自分の好きなものが色々ある場所だったので、物理的にも精神的にも水が合いやすかったのだと思います。

でも、大学4回生の頃、動物園でアメリカバイソンをスケッチしていたのですが、バイソンの目を見ていたらまた具合が悪くなってしまいました。バイソンの心が死んでいるような状態に同調したみたいになってしまって、大学を休学するまでになってしまいました。卒業は何とかできたのですが、その後も具合が悪くて療養生活をしてました。

20代の半ば頃、ちょっと体調が良くなったので色彩心理の学校に行って、創作学校のインストラクターをしていました。その頃、友達から絵のオーダーをいただきました。怖くてもう何年も絵を描けていなかったのですが、その時、急にまた描けるようになったんです。

それまではわりと具象を描いていたのですが、その時出てきたものは抽象画でした。友達をモデルにして、木をモチーフに描きました。最初は、その依頼してくれた友人が凛と立つ姿をイメージした1本の木のような形の絵を描いていたのですが、途中からもう1枚出てきて、木が2本になりました。「2本じゃないな、まだあるな」と思って3枚目になった時、3本の木になって、小さな太陽のようなものが出てきました。

「これは何だろう、将来の家族の発展みたいな物語になっているな」と思っていたら、絵を描いた後に友達が妊娠しました。もしかしたら、エネルギーリーディングみたいなことをしていたのかもしれません。

ーーそこから、スピリチュアルやヒーリングに足を踏み入れたきっかけは何だったのでしょうか?

トウゲ:創作学校のインストラクターをしていた時、子供さんの目線に合わせるために膝立ちになることが多かったのですが、左膝の横の方を痛めてしまいました。病院に行ってもよくならないし、整体に行ってもよくならないしで、「どうしたものか」と思って色々調べていました。その時、よしもとばななさんのエッセイでロルフィングについて知りました。「もしかしたら膝が痛いのも良くなるかも」という思いと、本当に体力がなくて困っていたということがあって、ロルフィングの施術を受けに行きました。

施術をしていただいている時、身体の中のエネルギー状態がどんどん見えるようになっていきました。昔の記憶のようなものが出てくるのも見えました。セッション後「どうでしたか?」と聞かれて、「こういうものが見えました」と説明していったら、その方はエネルギーに対して理解がある方で、「参考になるんじゃないか」と言ってバーバラ・ブレナンさんの書籍などを教えてくださいました。

そのセッションの最後、上半身と下半身の統合をしてもらった時に、いきなりコンセントにコンセントプラグを差し込んだような感じになりました。パチッと白いものが見えたなと思ったら、オーラが人の周りに見えるようになったんです。意識を向けたらどこまでも見えていって、バーッといろんな情報が入ってくるようになりました。2日3日くらいはそんな状態になってしまって、「これは何だ?!」と思って慌てました。

のべつくまなしに見えてしまうと疲れるんです。「せっかくロルフィングで調子が良くなって、膝も痛くなくなったし、身体もせっかく整ったのに、今度はこうなるのか」と思いました。「これをどうにかするにはどうしたらいいんだろう?」と思っていた時、リコネクティブ・ヒーリングを知りました。エネルギー体のバランスを取るセッションということで、「これはいいんじゃないか」と思って受けたのが、初めてヒーリングのセッションを受けた体験でした。

ーー受けてみてどうでしたか?

トウゲ:すごかったです。女性のプラクティショナーさんだったのですが、耳元で「大丈夫だよ」という男の人の声が聞こえました。それと同時に、光がパーッと自分の中に入ってきました。それから、これまで辛かったことが出てきてはどこかに還っていっているのを感じました。本当に辛いことも出てきて、「声を出したらいけない」と持って口を塞いでいました。でも、プラクティショナーさんが「そうしなくていい」と言ってくれて、声を出して泣きました。その時のセッションから、自分が見えていることについて人に相談できるようになっていきました。

この体験で、「エネルギーヒーリングは存在するし、自分も習得できるものなんだ」と分かったので、「自分も活用できるなら習得していきたい」と思いました。その頃はアチューンメント[編集注:特定のエネルギーを使えるようにする伝授のこと]が色々と提供されていた時期だったので、実際にアチューンメントを受けながら「このエネルギーはこういう感じ」と知っていきました。

ナチュラルサイキックがヒーリングを学ぶ意義

ーーヒーリングのモダリティは最初に何を学ばれましたか?

トウゲ:セラフィムブループリントでした。オーダーを受けて絵を制作することを続けていたのですが、絵を描いている時に図形のようなものがいっぱい見えるので、色々調べていくと「神聖幾何学」というものがあると知りました。神聖幾何学について調べていたら、セラフィムブループリントのレベル2[編集注:セラフィムブループリント・レベル2は「セラフィム・神聖幾何学」という副題が付けられている]。の情報に出会いました。「これを受けたらもっと色んなことが分かるかもしれない」と思って、まずはレベル1を受講してみました。

それまでに、リコネクティブ・ヒーリングのセッションで癒しが起こるということを体験していたので、すでに「癒しは当然起こる」と思ってました。レベル1で習ったエネルギーを使うと、いわゆるエンパスだったのが劇的に良くなりました。

その時は、仕事としてヒーリングを提供するつもりはなくて、自分の探求や自己管理のためにやっていることだからもういいかなと思って、とりあえずレベル2を受講して納得した気持ちになっていました。ですが、今の夫と出会って結婚し、2人で一緒に出かけたある時、とある場所にいった時にすごく具合が悪くなってしまいました。明らかに何かの影響を受けているというのが分かったので、「自分の身を守れるようにならないとダメだ」と思いました。またヒーリングを勉強しようと思い、セラフィムブループリントの未受講だったレベルやアロマを使ったエネルギーヒーリング、シータヒーリング等を何年かかけて学んでいきました。

ーー今までのお話を伺っていると、幽霊が見えるというタイプではなかったというだけで、トウゲさんはまさしくナチュラルサイキック[編集注:生まれつき超感覚が強い人のこと]だったということになると思います。「何も見えない聞こえないという人がヒーリングで超感覚を開花させた」というのではなく、「強い超感覚に自分でも困っていた人がヒーリングに出会った」という流れですね。

トウゲ:多分そうです。でも、自分がナチュラルサイキックであるということが分かっていなかったんですよ。ヒーリングを学んでいない人と話していると、ものすごくナチュラルサイキックなことを言っているのに「私はエネルギーなんて全然分からないです」と言っていることがあります。私もきっとこんな感じだったんです。

ーーシータヒーリングでは、意図的にリーディングをすることを学びます。これまで意図せずともリーディングをしてしまっていたトウゲさんにとって、意図的にリーディングをすることを学ぶのはどのような体験だったのでしょうか?

トウゲ:これまで自然とエネルギーが観えていたのが、自分で意図したら観えるというだけのことでした。まったく抵抗はなくて、意図するかどうかの違いがあるだけでした。

ーーナチュラルサイキックの方たちの中には、見えすぎて困っていたり、見たくない時にまで見えてしまって困っている方もいらっしゃいますよね。そういう方は、自分の超感覚をコントロールできるのかどうかに興味があると思います。ヒーリングを学ぶことによって、トウゲさんは自分の超感覚をコントロールできるようになったのでしょうか?

トウゲ:明らかに変わりました。ヒーリングを実践していくことで、時間はかかりましたがすごく改善されました。より見えるようになると同時に、自分の超感覚に侵食されたり振り回されたりすることが減りました。超感覚に振り回されている状態はちゃんと変えることができます。

ーー他にも、ヒーリングを学ぶことでどんな変化があったか教えてください。

トウゲ:まず、子供の頃からの虚弱体質が改善しました。昔はちょっと根を詰めて作業をするとその後に倒れることもありましたが、今では太極拳にも通えています。

また、今では彫金のオーダーも受けているのですが、最初は「自分には絶対無理だ」と思っていました。絶望的なくらいに向いていないんじゃないかと思っていたんです。ですが、ヒーリングをしたらむしろ楽しくなりました。「絶対に無理」と思っていたのに、まるで別人のようになりました。

ヒーリングは人生の一部

ーーベルガマヒーリングフェスタ2022では、あなたと石の相性を読み解くセッションをご提供いただきます。これはどんなセッションか、ぜひご説明いただけますでしょうか?

トウゲ:石が持っているエネルギー状態と自分のエネルギー状態の関係で、「この石とは相性が良い」「この石はきつく感じる」といった違いが生まれてきます。相性の良い石がどんなものか知りたいというご要望にお応えしますし、あまり良い関係でない石がどんなものか・その石との関係は現在はどんな状態なのか・なぜその石と良い関係ではないのか・その石とよりよく付き合うにはどうしたらいのか等を知りたいというご要望にもお応えします。また、お手持ちの石に関しても、相性だったり、自分のどんなところを引き出してくれるのかだったりをお伝えできます。それだけでなく、どのご要望の場合でもご希望や必要に応じて、石との親和性をより高めたり、石との関係性を進めたりするためのワークもしていきます。

ーートウゲさんの実体験として、石との相性の良し悪しを感じたエピソードはおありなのでしょうか?

トウゲ:祖母も母も宝飾品を嗜む人なので、百貨店や宝飾店の近くを通ると「お店を見ていこう」とよく言いました。私も綺麗なものを見るのが好きなのでついていくのですが、石が好きなのに近づくと頭が痛くなるので宝石屋に行けないということがありました。

ーーこのセッションをどんな人に受けてほしいですか?

トウゲ:石について何か疑問を持っていたり、もっと石とより良い関係を結びたいと思っている人に受けていただけたら、すごく楽しいんじゃないかなと思っています。

ーー今回のイベントに限らず、これからどんな方にヒーリングをお届けしたいでしょうか?

トウゲ:自分のことを知って、自ら現実を切り開いていきたいと思われている方にお届けしたいと思います。「あれをしてください、これをしてください」とこちらから全て指示するようなヒーリングはご提供しません。それは、自分で生きていくための力の邪魔をすることになってしまいます。自分の感性を自分で見出して、自らの創造性を養い発揮して生きていこうと思われる方のお手伝いを私はしたいです。

ーーありがとうございます。最後に、トウゲさんにとってヒーリングとは何かをお聞かせください。

トウゲ:見たり食べたりするのと同じくらい、ヒーリングは自分の人生の一部となっています。「どんな時にヒーリングを活用していますか」と聞かれることもありますが、人生のあらゆる場面でヒーリングを使っています。

(聞き手:ベルガマヒーリングフェスタ2022事務局・K)


ベルガマヒーリングフェスタ2022でトウゲミヨコさんがご提供されるセッションはこちら↓

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