スピリチュアルに絶望して拒絶してきた 田中真理子さんインタビュー

マルチプルアバンダンスのファシリテーター&プラクティショナー・田中真理子さんは、スピリチュアルに絶望して拒絶してきた過去があったそうです。

なぜ田中さんはスピリチュアルに絶望していたのか?そこからヒーリングに足を踏み入れた理由は何だったのか?そして、特級クラスに惹かれてマルチプルアバンダンスを学び始めたという田中さんは、特級のどこに魅力を感じているのか?

今回、田中さんの生の声をお聞きしました。

目次

プロフィール

田中真理子さん

長年の会社員時代を経て、妊娠・出産のタイミングにヒーリングと出会い、ヒーラーとして独立。

子供時代からの刷り込みや抑圧を解放するヒーリングが得意。
元々が理屈っぽい性格だからこそ、分かりやすく丁寧な説明に定評があります。

初学者の方向けのセミナーも多く開催中。

プライベートでは3人の男の子を育てる母。東京在住。

スピリチュアルに絶望して拒絶していた過去

ーー本日はどうぞよろしくお願いいたします。。

田中さん(以下、敬称略):よろしくお願いいたします。

ーーまずは自己紹介をお願いいたします。

田中:田中真理子と申します。スピリチュアルヒーリングをメインに活動しています。和歌山県出身、現在は東京に住んでいます。3人の子供たちを育てている母親でもあります。

ーーありがとうございます。早速ですが、田中さんはどのような幼少期を過ごされたのでしょうか?

田中:そうですね、いわゆるエンパスと言われる、共感力が高い子供でした。人の感情や感覚が自分の中に入り込んでしまうことが当たり前でした。当時は家庭内にネガティブなエネルギーが蔓延していたので、そのネガティブなエネルギーまで自分の中に吸い込んでしまっていました。そのせいか、子供の頃からずっと生きづらさを感じてきましたね。

生きづらさを感じていたのは、大人たちの本音と建前が乖離しているのも感じ取っていたこともあります。家族が宗教を信仰していて、愛だの感謝だの耳心地の良い言葉を話していましたが、そんな彼らが幸せそうじゃなくて。色んなものに嘘を感じ取っていた気がします。ただ、そんな風に感じる自分はまるで周囲から浮き上がってる気もしていて、生きていくことに適合していない感じを覚えていました。

とはいえ、勉強で良い成績を取ったり、習い事で賞を取ったりすれば、大人は分かりやすく喜んでくれました。これが生きる術だと思って勉強や習い事に打ち込んだ時期もありましたが、そのように自分に負荷をかけるのは苦しかったです。

ただ、自分の生きづらさや苦しみを友達などに話しても「考えすぎ」とか「重い」とか言われてしまい、そのうち誰にも話せなくなってしまいました。だから、何とか1人で生きていくしかないんだと思いながら生きてきました。

ーー田中さんのご家族は宗教を信仰されていたとのことですが、田中さんは霊的な世界への関心を子供の頃からお持ちでしたか?

田中:持っていましたね。子供の頃から経典などを読まされたりしていました。宗教を信仰している大人たちは、愛とか感謝とかをお題目として唱えるけれど、実際には見栄っ張りだったりお金儲け主義だったりで、宗教の教えとは真逆だと思っていました。でも、「経典に書かれていることは真理に近い」となぜか感じていましたね。不思議なことに、「ここに書かれていることを知っている」という感覚は、小学生の頃からありました。

ーー目に見えない存在に対する関心もありましたか?

田中:関心というか、身近な感じはありました。子供の頃は仏間で寝ていたのですが、祖母がお経を上げている声でいつも目を覚ましていましたし、祖母が仏壇にお供物をしているのをずっと見てきたので、ご先祖様は身近に感じていました。

でも、肉眼で霊を見るというようなことはありませんでした。エンパスではありましたが、いわゆる見えたり聞こえたりの霊感は全然なかったです。

それと、真っ暗闇が怖いとか、ひとりぼっちになったら心細いとか、そういった普通の本能的な恐怖はあっても、霊やお化けが怖いとはほとんど思ったことがなかったです。どちらかというと、生きている人間の方がよほど怖いと思っていたくらいです(笑)。

ーーなるほど(笑)。そんな幼少期を過ごされた田中さんですが、ヒーリングに出会ったきっかけは何だったのでしょうか?

田中:ヒーリングに出会う前は、スピリチュアルに絶望してしまっていました。それは、スピリチュアル=宗教だと思っていたせいです。先ほど言ったように、宗教の経典に書かれているようなことはおおむね真実だと分かっていたし、愛や感謝といったものが大切なものだとも分かっていたのに、その宗教にすがっている大人たちは幸せそうじゃないし、なにより、愛や感謝が大切だと分かっていても、生きづらさは一向に消えてくれない。スピリチュアルでは救われないと思っていたんです。

なので、心理学やカウンセリングといった、学問で成立しているようなものを習得して救われていきたいと思っていました。

心理学やカウンセリングを勉強し始めたのは20代の頃でしたが、当時一緒に勉強していた仲間は、スピリチュアルに興味を持っている人も少なくなかったです。でも、いくら仲間がスピリチュアルの話をしようとしても、私は断固として拒否していました。

このようにスピリチュアルを拒絶してきた私ですが、カウンセリングを通して知り合った仲間が、たまたまヒーリングを勉強し始めました。彼女がセッションをモニターとして提供してくれると言っていて、彼女のことが大好きだったのでセッションを受けてみました。

セッションを受けた時、ものすごい衝撃が走りました。体感もあるし、すごく変わる感じがあって、涙が止まらないという体験をしました。それで、「私もこれをできるようなりたい」と彼女に言ったら、「真理ちゃんはすごくヒーリングに向いていると思う」と言ってくれたんです。

セッションを受けたのは2013年の秋だったのですが、その直後にセミナーを探し始めて、1ヶ月もしないうちにシータヒーリングの基礎DNAセミナーを受講しました。

ーーすぐにヒーリングを学ばれたのですね。実際にヒーリングを学んでみてどうでしたか?

田中:「テキストに書かれていることを私は全部知っている」という感じがしました。「これは教えなきゃいけない」と思って、基礎DNAセミナーの最中で先生に「どうやったらインストラクターになれますか?」と質問していましたね。初めてセッションを受けてから半年後には、ヴァイアナ[編集注:シータヒーリングの創始者]のインストラクターセミナーを受けに行っていました。

ーーあっという間にインストラクターになられたのですね。ヒーリングをご自身でも実践されるようになったことで、田中さんの人生にはどのような変化がありましたか?

田中:自分をがんじがらめにしていた信念体系を変えれば変えるほどに、どんどん生きやすくなっていきました。生きづらい感じや息苦しい感じは体感としても減っていきました。特に、当時の自分は2番目の子供を産んだばかりで、完全に育児ノイローゼの状態でした。「私なんかがお母さんでごめんなさい」と泣いてばかりの状態だったんです。それが、ヒーリングをすることで目に見えて改善していきました。

「自分はなぜこの環境を選んで生まれてきたのか」といったことも腑に落ちるようになってきて、理解ができたらどんどん癒しが進んでいきました。私自身も、生き方も、人生も変わってしまいましたね。

マルチプルアバンダンスで宇宙の広大な領域を探求できる

ーーシータヒーリングのインストラクターとして活動されてきた田中さんですが、後にマルチプルアバンダンスと出会われます。マルチプルアバンダンスとの出会いはいつ頃でしたか?

田中:2018年です。マルチプルアバンダンスと出会う前の私はシータヒーリングだけで活動していたのですが、クライアントさんがusamimiさん[編集注:マルチプルアバンダンスの創始者]のブログを紹介してくださいました。「usamimiさんが創始されたモダリティを学びたい」と思って公式サイトを色々見ていたら、マルチプルアバンダンス特級「法則使い」が目に留まりました。法則について親しむことができるということに非常に惹かれてしまって、「まずは初級を受けなければ」と思って初級を受けたのが最初でした。

ーーマルチプルアバンダンスも、実際に習ってみてどうでしたか?

田中:まずは、プログラムを起動したらヒーリングをしてくれるということの便利さに驚きましたね。

それから、上級を受けた後にお目当ての特級「法則使い」を受けたのですが、法則たちから教えてもらえる情報量の多さやまどろっこしさのなさにも驚きました。他のヒーリングモダリティでも法則たちと話したことはありましたが、「法則使い」のプログラムを使うと、法則たちの言っていることがスッと入ってくる感覚があったんです。

あとは、一緒にセミナーを受講したメンバーたちとのペアワークが段違いに楽しかったということもありました。これまで習ってきたヒーリングモダリティでは離れていってしまう人たちが多くて、一緒に練習し続けられる相手が私にはいませんでした。でも、マルチプルアバンダンスを学ぶ場では、本当にヒーリングをやりたくて学びに来ている仲間たちと出会えたと思っています。

ーー田中さんは最初から特級に惹かれてマルチプルアバンダンスを受講されたわけですが、田中さんにとっての特級の魅力はどんなところにありますか?

田中:この広大な宇宙の様々な領域に出会うことができる、触れていける、探求していけることですね。元々「この宇宙の真理や摂理を知りたい」と思ってきたからかもしれませんが、そういうところに喜びと面白さを感じます。しかも、ただ教えてもらうだけではなく、自分で探求するためのツールを用意してくれていることが最高だと思っています。

ーー宇宙の様々な領域について知ることによって、田中さんに何か変化はありましたか?

田中:この宇宙の様々な領域を知っていったことで、「無意味なものや不必要なものなんてないんだな」「この宇宙は完璧なんだな」と分かるようになりました。そして、その完璧な宇宙の中に自分がいるんだと思えた時、自分自身が無価値だとか劣っているとかといった考えが単なる思い込みだったということが腑に落ちました。宇宙と同化すると同時に、自分も他人も愛おしいと思えるようになりました。

ーーちなみに、田中さんおすすめの特級はどのクラスでしょうか?

田中:自然が好きな方であれば、4大元素シリーズ[編集注:「風になる」「炎に願いを」「やっぱり石が好き」「水の戯れ」]をおすすめしたいです。

でも、自分が惹かれるものを受講されるのが良いと思います。私の場合はたまたま「法則使い」に惹かれたというだけで、自分が興味のある特級からお受けになるのが良いと思いますよ。

大変かもしれませんが、公式サイトで特級のページを順番に見ていくといいですね。

無限の可能性を開いていかれるのを見ていきたい

ーーさて、ベルガマヒーリングフェスタ2022[編集注:2022年9月に開催されたイベント]では、「アバンダンスを支える宇宙のさまざまな領域」というテーマでワークショップをしていただきます。このワークショップの内容をぜひお聞かせいただけますでしょうか?

田中:私自身は、この世界の成り立ちや仕組みをずっと知りたいと思って勉強し続けてきました。このワークショップでは、マルチプルアバンダンスの特級クラス各種を受けてきて学んだことを基にして、「どうやら宇宙はこうなっているらしいですよ」ということをお話ししていきたいと思います。

神や仏、ご先祖様、そして幽霊はどう違うのか。法則の世界とはどういうものなのか。物質とはどういうものなのか。こういったことを整理しながらお話ししていきます。

「もし◎◎のことを学びたければこの特級クラスで学べますよ」というようなご紹介もしていきたいと思いますし、受講生さんの疑問にも私の知っている範囲でお答えできればと思います。

ーーこのワークショップはどんな方に受けてほしいですか?

田中:私と同じように「宇宙ってどうなっているんだろう?」と疑問に思っている人ですね。宇宙について学ぶ楽しさをお伝えしたいと思います。また、すでに特級を受けられている方に向けても、どんなツールの使い方ができるのかもお伝えできればと思っています。

ーーありがとうございます。最後に、ヒーラーとしての今後についてお聞かせください。

田中:私は「無限の可能性を花開かせていく」ということに関心があります。自分の可能性もそうですし、私の子供たちの可能性もそうですし、ヒーリングで関わるクライアントさんたちの可能性もそうです。クライアントさんや受講生さんと関わらせていただくことで、その方が本当に無限の可能性を開いていかれるのを見ていきたいなと思います。

(聞き手:ベルガマ編集部・K)


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