はじめに
私の人生のテーマは「低スペックな肉体との闘い」だ。意識や知能は魂由来のためか、DNAが祖先から継承する能力とは別の部分で、なぜか高いスペックを持つことがある。しかし、それは天才的なひらめきを発揮する瞬間的なもので、恒常的に維持するのは難しい。まるでスーパーヒーローが変身している間だけ超人的な力を持つような感覚だ。
肉体的なインテリジェンスの欠如
日常生活の中で、遺伝的に高スペックな家系の人々が自然にこなすことを、私は努力と気力で補うしかない。集中力を維持し、身だしなみを整え、常に一定の基準を下回らないようにする。それは、仕事の管理能力や礼儀作法といった、一般的には「社会人として当然」とされることにさえエネルギーを要する。自営業の霊能者という信用されにくい立場でありながら、時には法人やビジネスマンと知的な案件に取り組む機会もある。そのたびに、私の肉体は悲鳴を上げる。
オーバーヒートする日常
私の家族は、無理をせずに生きる道を選んでいる。彼らの生活と比べると、私の生き方は十分に超人的かもしれない。しかし、それはつまり、私のDNAにとっては常にオーバーヒート気味の状態を強いられているということでもある。
もし人生がマラソンだとすれば、東京で一流企業の管理職を務めるような人々には到底敵わないと感じる。しかし、彼らと同じかそれ以上の成果を出すことを求めてしまう自分がいる。相対的に見れば、私は彼らよりも自分自身にかける負担が大きい。
おわりに
何かオチがあるわけでもないので恐縮だが、このような悩みを抱えている人がいるという紹介にでもなれば幸いだ。同じように「肉体の限界と戦いながら生きている」と感じる人がいるなら、あなたは一人ではない。