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コラム

「文化系タレントの独善は“わざと”──人を惑わすインフルエンサーの正体」

名前は出しませんが、かつて私はある有名なコラムニストやタレント的な人物と仕事を通じて関わる機会がありました。

彼の芸風は、「人間の素朴で真っ当な部分をけなし、茶化し、悪魔的なまでに“金さえ儲かればいい”という考えを大人の真実として語る」もの。そんな論調で人気を集め、キャラクターを確立していました。

そして彼は、議論の場で相手を論破することに長けていました。特に、素朴で誠実な考えを持つ人が現れたときには、自身の“強さ”を誇示するかのように徹底的に叩きのめしていました。まるで「真実は無力であり、力こそが全てなのだ」と思わせるかのように。

しかし、あるとき私は驚くべき光景を目にしました。

「本物が現れた。勝てないよ」と逃げる文化系タレント

その場に、本当に強い“素朴な真実”を持つ人が現れたのです。物おじせず、まっすぐな瞳で真実を語り、決して脅しや茶化しに屈しないガチンコな様子がありありと見てとれました。

すると、その文化系タレントは一変しました。彼は「これはダメだ。本物には勝てないよ」と言い、論争を避けたのです。

つまり、彼は本当は知っているのです。
“本当に正しいこと”が何なのかを。
そして、それには自分は勝てないことを。

しかし彼は、普段はその真実を覆い隠し、わざと人を惑わせるような言説を発信していた。彼が論破していたのは、「勝てる」と思った相手だけだったのです。

彼らは「わかっていて」惑わせている

一般の人はこう思うかもしれません。
「こういう文化系タレントは、ただ物事を知らないだけだ。もし彼に本当のことを伝えれば、わかってくれるかもしれない」

しかし、それは素朴すぎる考えです。

彼らはすでに「本当のこと」を知っている。
そのうえで、それを否定するポジションを取ることでタレント性を獲得し、影響力を持ち、ビジネスとして成立させているのです。

なぜ彼らはそうするのか?

・プロレスでいう「悪役」ポジションを演じることで仕事が得られるから
・「悪魔的な価値観」の方が、耳障りがよく、エンタメとして面白がられやすいから
・もしかしたら、より深いスピリチュアルな理由があるのかもしれない(例えば、本当に人を惑わす何かと契約しているとか…)
・真相は分かりませんが、確かなことはひとつ。
・彼らは無知なのではなく、わかっていて、あえて逆のことをしている。

あなたが「文化系タレントを説得しよう」とする必要はない

もしあなたが、こうした文化系タレントに違和感を覚えたとしても、彼らを論破しようとする必要はありません。

なぜなら、彼らはわざとやっているから。
彼らは「本当は何が大切なのか」を、一般の人よりも深く知っている。だからこそ、それを否定する形で“悪役”を演じることができているのです。

彼らの言葉に引きずられ、「自分も同じように思考をねじ曲げなければならないのか?」と悩む必要はありません。

むしろ大事なのは、あなた自身が本当に大切なものを見失わずに、自分の人生を生きること。

彼らの言葉に惑わされるのではなく、
彼らの思うツボにはまるのではなく、
本当に自分が大事にしたいことを守ってください。

あなたが気にすべきことは、「文化系タレントの考えを変えること」ではなく、「自分自身の生き方を貫くこと」なのです。

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