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コラム

怒らずに「出来の悪い人」に合わせられるようになった私

子供の頃から優等生気質だった私

私は子供の頃から、弟妹たちと比べると「できる方」でした。
そのため、簡単なことができない相手に対して「なんでこんなこともできないの!」と、ついヒステリックになりがちだったのです。

成長するにつれ、大人として表には出さないよう我慢するようになりましたが、それはあくまでも「抑圧」でした。本心では怒りを飲み込んでいただけなのです。

心理カウンセリング訓練で変わり始めた視点

数年前、専門的に心理カウンセリングの訓練を受けたことが転機となりました。
怒りを抑え込むのではなく、「怒りに引きずられることなく」相手の様子を冷静に観察し、相手が求めているニーズを見抜き、寄り添うことができるようになってきたのです。

「この人は今、何を求めているのだろう」
そう考えることで、怒りに心を乱されることが少なくなりました。

IT研修講師として培ったスキル

この変化と並行して、私はIT研修講師の仕事を始めました。
教える立場に立つことで、「相手をコントロールする」のではなく、「サポートして伸ばす」という意識が強くなっていったのです。

年数を重ねるにつれ、どんなタイプの受講者でも、まるでしつけのできていない犬猫をトレーニングするかのように、冷静に導ける自信がつきました。
ヒーリングのセミナーや個人セッションでも、まるでカリスマ幼稚園の先生のように落ち着いて対応できるようになっています。

「中高年の大きな赤ちゃん」と向き合う日々

ところが、ITエンジニアとして会社に入社する若者よりも、年齢だけは重ねた中高年たちの指導には、また別の難しさがありました。
悪気もふざける気もないのに、まるで2〜3歳児のように、簡単な指示も理解できなかったり、意図を読み違えたりするのです。

たとえば、「じっとしていてください」と言えば、「息も止めなきゃいけないんですか?」と真顔で聞かれる。
一事が万事この調子では、セミナーも進まず、最初は途方に暮れました。

ヒーラーとして独立したのに、結局「大きな赤ちゃんのお守り」ばかりなのかと、涙が出るような気持ちになることもありました。

「相手を変える」ではなく「自分が成長する」意識へ

けれど、あるとき気づいたのです。
これは「相手をどこまで変えられるか」というゲームではない、と。

たとえ10年かかって半歩しか前進できなかった相手でも、それはそれでいい。
重要なのは、そのプロセスを通じて、自分がどれだけ教育者・癒し手として成長できたか、ということ。

変わらない相手に苛立つのではなく、相手との関わりを通じて、自分の観察力・提言力・サポートスキルを鍛える。
そう意識を切り替えると、自然と自分の成長を実感できるようになったのです。

そして、その経験は、素養のある受講生に出会ったときに一気に花開きました。
まるでスーパー教師のように、彼らの伸びを最大化できるのです。

客は客、自分は自分

お客様であっても、他人の変化を自分の力量の唯一の目安にしてしまうのは違う。
客は客、自分は自分。

今では、変化の遅い、頑固でネガティブなスピリチュアル学習者たちとも、割り切って付き合えるようになりました。

「この相手に自分がどれだけ合わせられるか」
それが、宇宙で一番自分にふさわしい課題だと受け止めています。

今ではスター講師に

そうして磨いてきたスキルは、今やIT研修スクールでも認められ、スター講師たちからも
「自分より教え方がうまい人を初めて見た」と絶賛されるほどになりました。

思えば、スピリチュアルを学ぼうとする人たちと向き合うことは、まるで『ドラゴンボール』の「精神と時の部屋」で修行しているようなものだったのかもしれません。

だったら好都合!

一向に変わらない、悪気なく頑固でネガティブな皆さん。
カモンカモン!!!
私の修行相手になってください!

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