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コラム

スピリチュアルヒーラー同士でも話が合うとは限らない理由

はじめに

スピリチュアルヒーリングの世界にいると、同業者と深い話ができると思いがちですが、実際には視野や視座の違いで話がかみ合わないことも少なくありません。特に、スピリチュアルの捉え方が根本的に異なると、同じ言葉を使っていてもその意味や意図が全く違ってくることがあります。本記事では、その具体的な違いについて掘り下げていきます。

スピリチュアルヒーリングのイメージの違い

スピリチュアルヒーリングといっても、その概念や目的は人それぞれです。

俗世的な成功を目指す人々

スピリチュアル関連の書籍やYouTube、テレビなどで取り上げられるヒーリングは、大衆向けにわかりやすく、特に「金持ちになれる」「モテる」「願いが叶う」といった要素にフォーカスされがちです。こうした内容は、多くの人にとって魅力的ですが、スピリチュアルを深く追求している人からすると、表面的な成功にしか見えません。

深い視座を持つヒーラーの視点

一方で、スピリチュアルをより大きな視点で捉え、「宇宙全体の進化」や「人類の集合的な学び」といった壮大なテーマに目を向ける人もいます。彼らにとって、スピリチュアルは個人の幸福を超えたものであり、短期的な利益ではなく、長期的な霊的成長に重点を置いています。

ビジネス視点と探究者視点の違い

スピリチュアルヒーラーの中には、ヒーリングをビジネスとして捉え、いかに多くの人を集め、売上を伸ばすかを考える人もいます。これは、演劇や音楽の世界において「芸術性を高めたいアーティスト」と「売れる曲を作りたいプロデューサー」が対立するのと似ています。

ヒーリングを単なる「お悩み相談」として考えるヒーラーにとっては、クライアントが満足することが最優先ですが、探究者としてのヒーラーにとっては「クライアントがスピリチュアルな学びを深めること」が重要になります。こうした価値観の違いが、話が通じない原因となります。

駆け出し時代の視点と成長の過程

誰しも、スピリチュアルの道を歩み始めた頃は、自分の視点が最も重要であると考えがちです。しかし、より高次の視点を持つ人と出会うことで、自分の視野の狭さに気づくことがあります。

私自身も駆け出しの頃、世界的なヒーリングモダリティの創始者と話した際に、当時の自分の話がいかに小さな視点だったかを後になって痛感しました。その時は「真剣に話しているのに聞き流された」と不満に思ったものですが、今となっては納得できます。

スピリチュアルヒーラーの玉石混交

スピリチュアル業界には、真剣に探究を続けるヒーラーもいれば、半ば詐欺的なスタンスで活動する人もいます。

本気の探究者

真剣にスピリチュアルの探究を続けるヒーラーは、宇宙や魂の成長に関心を持ち、短期的な結果ではなく長期的な進化を重視します。彼らは、単なるヒーリングではなく、「クライアントが何を学ぶべきか」に焦点を当てます。

形だけのヒーラー

一方で、「ヒーラーとしての資格があるから」と形だけで活動する人もいます。彼らは深い探究をしているわけではなく、スピリチュアルをビジネスの手段として利用しているだけの場合もあります。中には「ヒーラー歴〇年」といった肩書きを武器に、年功序列的な考え方でマウントを取る人もおり、こうした人たちとは話が通じにくいものです。

話が通じない人との距離の取り方

こうした経験を経て、私自身「危うきには近寄らず」というスタンスを取るようになりました。以前は、視座の違う相手とも理解し合おうと努力しましたが、今では「話が通じないなら深入りしない」と決めています。

これは冷淡に見えるかもしれませんが、過去の自分が偉大なヒーラーからスルーされた経験を思い出すと、今度は自分がそうする側になったのだと納得できます。

まとめ

スピリチュアルヒーリングの世界は、ヒーラー同士でも視点や視座の違いがあり、一概に共通の話題で盛り上がれるとは限りません。特に、

  • 俗世的な成功を求める人と、深い探究を求める人
  • ビジネスとしてのヒーリングと、霊的成長を重視するヒーリング
  • 駆け出しの頃の視点と、成長した後の視点

これらの違いが、スピリチュアルヒーラー同士の間でもギャップを生む原因となります。

最終的には、「どのスケールでもその人にとっては真剣」ということを理解しつつも、話が通じない相手とは無理に交わらないことが大切なのかもしれません。

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