**要約:**
ロバート・キヨサキの講演に参加し、古典に基づいた思考整理の重要性を学ぶ。表面的な思いつきではなく、歴史的背景と現実に基づいた深い思考が成功につながると強調されています。**ポイント:**
– 古典に基づいた思考整理の重要性。
– たとえば金持ちになりたいなら、小手先の儲け術でなく資本主義という前提を深く理解することが鍵。
– 浅はかな思考ではなく、歴史的背景に基づいたアプローチの大切さ。
– 現実で通用する思考法の必要性。
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『金持ち父さん 貧乏父さん(PR)』の著者として有名なロバート キヨサキの来日講演会に参加しました。
その話を書き出すとそりゃあもう膨大にあれこれ感慨が溢れ出るのですが、あえて1つに絞るなら感嘆したのは
「古典に基づいて思考を整理する」
ことの重要性。
たとえば彼の著書は一言でいうと「資本主義を知り尽くして使いこなす」ことだと私は思っています。
そして資本主義と何かと比べられるのが共産主義。
講演で彼が共産主義について挙げていた名著がマルクスの『共産党宣言(PR)』。
こうした古典をもとに単語・概念をまずきちっと定義するわけですね。
そこから、現実の事象(法律や社会制度、それを決めた政治家、その結果として成立した経済etc)がどんな古典的思想をもとに形作られていったのかを踏まえる。
そして単なる予想や決めつけではなく、誰がいつどこで何を誰に教えてそうなったかといった史実を可能な限り調べて追っていく。
今でいうFIREの思想を世界に先駆けて提唱した斬新なアイデアの持ち主ともいえるロバート キヨサキの思考と行動は、驚くほど地に足がついています。
なんとなくの思いつきや経験則を稚拙な熱情で熱く語る残念さと対極にある立派なあり方だなぁと思いました。
とにかく、アレな人が多用する、
「根拠なく気まぐれにだけど、自分がなんとなくこう思ったからきっとこういうことだろう」
という曖昧さがないんです。
(スピリチュアル的にいうと、ルシファー的幻惑から完全に解脱していると感じました)
そしてアメリカをはじめ、資本主義を掲げているはずの国がその実は、政治家や大学教授陣といった国のブレーン的な部分では共産主義思想に浸っていて社会制度が共産主義的になっていると述べていました。
そこに起因する問題点の数々と、でも法律で税制度などが決まっている以上は従うしかないという制約の諸々をすべて考慮した上で
法を破ってでも成功するマフィアと違って、あくまで合法的に経済的に成功してラットレースから抜け出すにはどうすればいいか
を体系立てて理論とメソッドを整備して自分でもすべて実践して今77歳。
(余談ですが、ロバート キヨサキのメソッドを教えるインストラクターになる制度はあるにはあるそうなのですが、『本の中で紹介しているビジネス手法をすべて経験済みであること』という要件があるため、なかなかいないそうです。だって本の中では経営する企業のIPOやM&Aなど、ちょっとやそっとでは経験できない手法も含まれるからです。そして、要件を満たすほどのすごい人となれば、わざわざロバート キヨサキのメソッドを教えるインストラクターになるまでもなく自分でなんでもできるんじゃ、的な)
「アイデアがパッと閃いたから私なりの理論化・メソッド化しちゃえ!」
という浅はかさが微塵もないんですよね。
世界情勢を実際に形作ってきた、政治(家)と経済の根幹となった思想を、その思想の提唱者の定義にまで遡って把握する。
そしてそれが流布するなかでどう良くも悪くも歪曲したりツギハギされながら現状の社会を作っているのかに回帰する。
そうしてすべてを見抜いて見通した上で、じゃあどうすればいいかを考えて実行して自分がうまくいき、他人にも再現性があるものだけを本に記す。
非常に誠実なあり方だと感じました。
(ヒーリングモダリティを創始している身として大変参考になる生き様・有様でした)
この記事で悪い見本として挙げた思考の方に、ともすれば人は流れがち。
というか幼稚であればあるほど、そうなっても仕方ない。
ちゃんと現実に通用する考え方を持つには、ということを学んでない人は誰しもがスタート地点そこなんじゃないかと思います。
自分の頭の中でだけ、なんとなくのフィーリングで勝手にそう感じた・思ったことだけをすべて&正論だと信じ込んで他の考えを間違いだと決めつけて攻撃的に排除するアレ。
人間としての成長のひとつには、いわばそのアレなスタート地点からどこまで思考法を洗練させることができるかが絡んできそうですね。
そして残酷なまでに、現実で通用する思考を持てるところまで成長できた分だけ+その思考に基づいた行動を充分にできた分だけ、お金でも生活環境でも人間関係でも幸せで豊かなものを具現化していけるんです。
げに、この世の仕組みは本当に真っ当ですね。
努力は常に必ず報われる。しかるべき結果を出せた努力でありさえすれば。
(ただ『私なりに頑張った』だと話にならないのも言うまでもありません)
こういう、現実で通用する思考を育むために本来、学校教育はあるのだと思うのですが……。
ロバート キヨサキいわく「ダメ、バカタレ」(←本当に日本語で連呼していた)。
現実でうまいこと立ち回れる知識と技能、それら一式のスキルセットを学ぶこと。
これが本来の教育であり、彼の提唱するファイナンシャルインテリジェンスがたとえば本来の教育のひとつなのかな、と私は思います。
(そして本当の教育をなぜ、政治家などお偉いさんとされる人が一般庶民に施したがらないのかは、いうまでもありませんね?ドラマ『女王の教室』最終回の阿久津 真矢の長台詞にすべて収められています)
いちいち一次ソースとしての古典まで遡るなんて、面倒で時間がかかりそうだし疲れること、誰もやりたくないんですよね。
……ってことは、やりさえすれば世界の何十億人をも一気に抜いてランクアップできちゃうってことでもあるんですよね。。。
あなたなぁ〜ら、どうするぅ〜♪