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コラム

「ふざけんなテメエ」——“推し扱い”されるヒーラーの本音

はじめに:質問責めにうんざりするヒーラーの私

ヒーラーとして活動している私ですが、最近ある種の疲労を感じています。
それは、まるで「推し」に会えたファンのように、私に対して矢継ぎ早に質問を浴びせてくるお客様やセミナー受講生の存在。

一見、熱心で応援してくれているようにも見えるかもしれません。
でも、その態度の裏には、違和感や、ある種の押し付けすら感じてしまうのです。


応援という名の“育成ゲーム”にされている?

「もっとバーンと有名になればいいのに!」
「さっさとスターダムを駆け上がっちゃえば?」
そんな言葉を、私は何度となくかけられてきました。

でも、そう言ってくる方々が、自分自身の生活の小さな悩みにさえ向き合いきれていないことも少なくありません。
たとえば、「月5万円稼ぎたいけど、パートは面倒」などと悩んでいたり。
そんな状態の方が、なぜ他人に対して「世界的に有名になれ」と軽々しく言えるのでしょうか?

私は思います。
これは一種の“育成ゲーム”です。
推しに課金して、レベルアップしていく様子を楽しむように、私を「育てたい」と思っているのでしょう。

アドバイスポルノという自己満足

こういった「他人にアドバイスすることで満たされる」現象には、まだ広く知られてはいませんが、“アドバイスポルノ”と呼び得るものがあります。

心理学やコーチングの分野でも、一種の投影や自己逃避とされる現象です。
自分自身を変える代わりに、他人に「こうすればいいのに」と言うことで、あたかも自分が高い視点にいるような錯覚を得る。
でも、現実の自分は変わっていない。何も進んでいない。

それはその人自身にとっても、決して良いことではありません。
そして何より——私にとって不快です。


「自分で決める」人生を選んだ私に、口出しは無用

私は、自分の人生を自分で決めたい。
天邪鬼で、人の指図を嫌う性格だと自覚しています。
それでもその生き方を選び取ったのは、ただの我儘ではなく、覚悟と戦略の上での選択です。

孤独になっても、結果として20年近く、時間にもお金にも困らず、自立した人生を維持してきました。
協調性がないわけでも、社会不適合者でもありません。
必要な場面では他人ともうまくやれる能力も、実績もある。

そんな私に対して、「スターダムに駆け上がれ」なんて言葉を安易にぶつけてくるのは——
20世紀の幻想にいまだしがみついた、虚構の成功イメージに洗脳された愚かで哀れな存在と言わざるをえません。

ヒーラーとしての私のスタンス

私が目指しているのは、近代化以降に世界的に残念ながら広まった「支配層が演出した幸せ像」から脱した、本来の意味での癒しと自由です。
言葉にすれば抽象的かもしれませんが、それを少しでも体現するために、私はまず“自分一人の人生を題材にした実証実験”として生きています。

派手に売れたいのではなく、自分の生き方で、世間とやらが言う王道の成功イメージとは違う価値観が現実としてちゃんと成立することを証明したい。
それが、私の“ヒーラー”としての本質的な挑戦です。


結び:だから、あえて本音で言います

そんな私に対して、「あなたならできますよ!」「もっと目立っちゃいなよ!」と無責任な励ましを押し付けてくる人に対して、
私はついにこう言うことにしました。


「ふざけんなテメエ」


もちろん、そこまで心を開いてくださっているからこそ、出てくる言葉なのかもしれません。
でも、私も本音でお返ししないと、フェアじゃないと思うのです。

私を育てる前に、どうかまずはあなた自身の人生を育ててください。

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