はじめに:スピリチュアルヒーラーとしての生き方とは
スピリチュアルな道を志し、それを仕事にしようと考えたとき、避けて通れないのが「お金」と「使命」のバランスです。
ヒーラーとして活動し、クライアントから対価を得る――これは一見シンプルに思えます。美容師やコンサルタントと同じように、自分のスキルを提供し、リピート顧客を増やし、信頼を築いていく。しかし、スピリチュアルな使命を持つ人すべてが「人間を相手にしてお金を得る」という形で成り立つわけではありません。
では、どうすれば使命を全うしつつ、現実的な生活を維持できるのでしょうか?
スピリチュアルな使命が「お金にならない」場合の現実的な問題
霊的な使命が、直接お金に結びつかないことはよくあります。
というか、よりによって「霊的な」使命が客を相手に有料でお悩み相談して金を稼ぐことというケースは少ないのでは。
それでも、私たちは肉体を持ち、この物質世界で生きる以上、衣食住が必要です。
もし幸運にも、家族やパートナーからの経済的援助があり、生活が自然と成り立つなら、それはひとつの答えかもしれません。しかし、そうではない場合、自分自身で収入を確保する手段を考えなければなりません。
選択肢として一般企業に就職する道もありますが、フルタイム勤務をすると霊的な使命を果たす時間が削られてしまいます。このバランスをどう取るかが、大きな課題です。
二足のわらじを履く:副業や複業で生きるヒント
私は、この問題を解決するために、副業をしたり昼と夜で別の仕事を掛け持ちしている人など、複数の仕事を持つ人たちの生き方を参考にしています。スピリチュアルな使命を持ちながら、それを支えるための別の仕事を持つという選択肢と図式としては同じライフスタイルを構築できているといえるからです。
実際に、多くの人が二足のわらじを履きながら、それぞれの方法で両立を成功させています。ただし、そのやり方は千差万別で、完璧な正解は存在しません。
ある人のやり方をそのまま真似してもうまくいくとは限りませんが、部分的に取り入れたり、自分なりにアレンジすることで、より良いバランスを見つけられるかもしれません。
スピリチュアルな使命を果たすために必要な「余力」
使命を果たすためには、まず生活の基盤を整えなければなりません。しかし、その基盤を築くこと自体が大変で、そこで力尽きてしまう人も少なくありません。
大抵の場合、生活を安定させようと就職してしまうと(たとえアルバイトであっても、生活費をまかなえるほどの時間数を働くからには)使命どころではなく家に帰るなりバタンキュー。
かといって使命のためにと仕事を辞めたら今度は金がなくて生活が破綻。
この、どちらもダメな二択のいずれか、あるいは両方を行き来する現実しか創造できずに右往左往することしかできない人も少なくないようです。
私自身の場合をいえば、体力・根性・知恵のいずれかが平均より少し高いおかげなのか、なんとか両立を続けています。それでも、「これで完璧」とは思えず、常に試行錯誤を重ねています。
そのため、私のやり方を他人に押し付けるつもりはありません。スピリチュアルヒーリングを教える講座を開いていても、受講生が思うように成果を出せなかったり、挫折するケースを多く見てきました。
しかし、それも仕方のないことです。使命を果たし続けられるかどうかは、本人の意思と覚悟にかかっています。
スピリチュアルな道を歩む覚悟とは
現代社会は、時間と労働をお金に捧げるように設計されています。霊的な活動をしている人が経済的に生きづらいのも、そのシステムの一部でしょう。
もしあなたが「本当にスピリチュアルな使命を果たしたい」と思うなら、まずは生活の土台を作ることが重要です。そのために、どんな仕事をするのか、どんなスタイルで生きるのか、自分なりのバランスを見つけてください。
使命感が本物であれば、どんなに厳しくても諦めることはないでしょう。あなたがどんな選択をするにせよ、この内容が何かの参考になれば幸いです。
あなたは、どんな方法で使命と生活のバランスを取りますか?