ヒーリングの場にまで持ち込まれる「建前」
スピリチュアルヒーリングを学ぶ場は、本来ならば自分と向き合い、本音を大切にする場所であるはずです。しかし、そこでさえも建前を優先し、適当な相槌を打って話を合わせる受講生がいることに、私は違和感を覚えます。
まるで会社の上司の話に相槌を打つように、「そうですね」「そうなんですよ」「私も最近こうなんです」といった具合に、無意識に話を合わせる人がいるのです。これが単なる社交術なのか、それとも無意識に発揮している習慣なのかは分かりませんが、スピリチュアルヒーリングを学ぶ場ではむしろ害になると私は思います。
本音を語らなければ意味がない
ヒーリングの講座に参加する以上、学びの場であるはずです。もしインストラクターの話を聞いて違和感を覚えたり、できていないことがあれば、「私はそれ知りませんでした」「できませんでした」「そう考えたことがないです」と率直に言ったほうが、より深い学びにつながるはずです。
たとえ話の腰を折る形になったとしても、正直な意見を述べることのほうが大切です。もしそれに対してインストラクターが「話を合わせろ」といった空気を出すようなら、そのインストラクターの質が問われるべきでしょう。
嘘をつく人はなぜ成功しにくいのか
一般論かもしれませんが、私の経験上、実際には違うのに適当に話を合わせる人は、大抵うまくいっていません。なぜなら、その場しのぎの嘘をつき続けることで、自分の本音としての信念が定まらないからです。
「私はこれが嫌い」「やりたくない」「本当はこうしたい」といった自分の内側の声を無視し続けていると、やりたいことを実現する機会がどんどん遠のいていきます。なぜなら、誰かに「それやりたいなんて思ってないよね?」と言われたら、「ですよね、やりたいなんて思ってませんよ」と即座に話を合わせてしまうからです。
その結果、長い目で見たときに、自分の意思決定がどこにも反映されなくなり、思い描いた現実を作れなくなるのです。
目先の関係ではなく、長期的な成長を意識する
その場の人間関係を円滑にするためだけに相槌を打ち、話を合わせ続けることは、自分にとって大きなデメリットとなります。たとえば、自分にとって重要ではない人から白い目で見られたり、出る杭を打たれることを恐れて、本音を隠し続ける人もいます。
しかし、本当に自分のやりたいことを成し遂げるためには、一定期間以上、批判を受けても自分の信じる方向性を貫くことが必要です。
学校や会社では、その組織の理想を押し付けられることがほとんどです。だからこそ、「私は本当はこうしたい」と言えば、当然のように反発が来るでしょう。しかし、それを乗り越えた人だけが、自分の道を切り開くことができるのです。
「調子を合わせる」からの卒業
プライベートにおいても、自分にとってプラスにならない友人関係やママ友グループなどに、惰性で付き合い続けていると、新しい人間関係を築くチャンスを逃します。適当に相槌を打って場をつなぐことが常態化していると、せっかく出会った素晴らしい人たちとも深い関係を築けなくなってしまいます。
無意識に調子を合わせることが習慣化してしまうと、一生その場しのぎの対応に追われ、自分の人生を生きることができません。目の前の相手にとって都合の良いエキストラ、脇役の人生になってしまいます。
自分の本音を大切にし、本当にやりたいことを実現するためには、「その場の空気」に流されるのではなく、自分の信念を持つことが何よりも重要なのです。