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コラム

スピリチュアル“卒業生”たちの現世利益ラウンジ:そこそこ凄いけど、それ以上はいけなかった人々の物語

序章:「スピリチュアルって怪しいよね」の、その先へ

世の中には「スピリチュアルなんて怪しい」という段階で口をつぐむ人たちがいます。しかし、実践的な探究を進めていくと、驚くほど高いレベルに到達した人々の存在が見えてきます。そう、芸事やスポーツと同じく、スピリチュアルにも“実力”があるのです。

そこには「上には上がいる」という現実が厳然とあり、「私はここまでが限界かもしれない」と感じる瞬間が、探求の道を歩んだ者に訪れることがあります。


第一章:そこそこできる人たちの現世利益達成

この地点にたどり着いた人たちは、一般的なスピリチュアル入門者からは一線を画す実力を持っています。金運、恋愛、健康、人気など「人間がとりあえず欲しがりがち」な願いは余裕で実現可能。

「引き寄せ」や「ヒーリング」などを使いこなして、自分にも他人にもそれなりに結果を出すことができる、まさに“そこそこすごい”人たち。

しかし、その先には、自我の脱構築、時空間の再編、宇宙意識との融合……など、もはや「なんじゃそりゃ」レベルの超次元的テーマが広がっており、そちらには進めない。わからない。ついていけない。


第二章:「スピリチュアル卒業」と「現世利益界隈」への転向

そんな中、彼らが出す結論はこうです。

「スピリチュアルは、もう卒業したんで。」

……いや、それは“卒業”というより“中退”、せめて言うなら「博士課程満期退学」。本物の“ヤバい領域”に片足突っ込んだことはあるが、やっぱり自分にはムリだと見切りをつけて、現世利益に回帰した者たち。

その先の人生は、パートナー、家庭、収入、時間の自由、外見的ステータスなど、人間らしい望みをスピ的スキルで効率よく叶える日々。まさに「ほどほどに意識高い動物」としての完成形。


第三章:「インフルエンサー」になるという自己証明

こうした人たちは、なぜか“見た目”がとてもわかりやすい。
高級車、高級腕時計、高級ホテル、高級ディナー、ビジネスクラス、ラグジュアリーな旅…。

それは、ただの贅沢というより、

「私は“現世利益では勝ち組”なんです!」

という一種の自己暗示、もしくは“自分なりのトロフィー”なのかもしれません。


第四章:静かに走り続ける“ほんまもん”の人々

一方、そんな華やか組とは対照的に、本当にスピリチュアルを突き詰めている人々は、いたって地味。
服装も生活も目立たず、外から見ると“冴えない人”。でも、その内側にはとてつもない宇宙的深淵が広がっている。

俗世の価値観に囚われない彼らは、凡人には理解されない深淵で、スピリチュアル探究というマラソンを淡々と走り続けています。
目立たないけど、本当の「凄み」がそこにはあるのです。


結語:「行けなかった場所」に向かって、乾杯

こうして、スピリチュアルの高度な探究を“中退”した人たちは、自分にできる範囲で人生を楽しみ、整えていきます。

行けなかった高みに、羨望や悔しさをにじませつつも、「現世では勝ち組」と胸を張る。そこには、どこか切なくて、でもどこかリアルな人間らしさがあります。

だからこそ、スピリチュアル界隈は今日も面白い。

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