はじめに
多くの人が学ぶヒーリングモダリティは、参加者自身が良かれと思い、ボランティア的に運営に関与することがよくあります。しかし、残念ながら運営の中心にいる人が必ずしも適任とは限りません。むしろ、能力がないのに仕切りたがる人が代表や運営窓口を占めるケースが多く見受けられます。
そんな状況に憤りを感じ、「もっと良くしよう!」と改革を試みる人もいるでしょう。しかし、無理をしてまで関わる価値があるのか、一度立ち止まって考えることが大切です。
運営体制の問題点
どのヒーリングモダリティにも、「なんとなく立ち回りが上手いだけで代表に収まる人」がいる傾向があります。能力が伴っていれば良いのですが、実際には運営の改善に無関心だったり、利害関係を優先することが多いものです。
特に、創始者が外国人であり、彼らが気に入った日本人に日本支部の代表を任せるケースでは、実力よりも「お気に入り」であることが重視されがちです。その結果、組織が幼稚園の仲良しグループのようになり、正当な評価や合理的な運営が行われにくくなります。
改革の試みとその限界
熱心なインストラクターや関係者の中には、「運営をより良くしよう」と努力する人もいます。実際、働きかけが実を結ぶこともあるでしょう。しかし、現実的には、組織の上層部が改革に消極的である場合、どんなに正論を述べても響かないことが多いのです。
私自身も、かつては改善を目指して奮闘した経験があります。しかし、ある時点で「この人たちは改善の提案を面倒くさがり、まともに取り合わない」と気づきました。そこで、運営の質には期待せず、自分が困らないようにうまくコミュニケーションを取る方法だけを磨くことにしました。結果として、無駄なストレスから解放され、大正解だったと思っています。
それでも尽くし続ける人たち
一方で、運営の問題に気づきながらも、何年も献身的に支え続ける人もいます。例えば、セミナー運営のアシスタントとして10年以上も尽くし続け、最後には「なぜこんなにひどい運営体制が何年経っても改善されないのか」と涙する人もいました。
それにしてもこの世界には、スピリチュアルだけでなく政治家や民間企業にせよ学校の部活でも、権力を持つ人がなぜか問題を改善したくないと意地を張る場面が多々あるのは本当に不思議ですね。素直にふつうに問題点を見つけて改善していくと何か都合の悪いことでもあるのでしょうか。
自分の人生を大切にする選択
結局のところ、「いくら言っても変わらない相手のために、自分の時間と労力を費やし続けるかどうか」は、自分で決めるべきことです。
もしあなたが今、ヒーリングモダリティの運営に失望し、改善のために奔走しているなら、一度立ち止まって考えてみてください。「本当にここに自分のエネルギーを注ぎ続ける価値があるのか?」と。
運営がどんなにいい加減でも、自分が不利益を被らないように上手に立ち回る方法はあります。そして、もっと有意義なことに自分の時間とエネルギーを使う選択肢もあるのです。
あなたの人生を、価値あるものにするために、どこに力を注ぐかを慎重に選びましょう。