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コラム

お金を稼ぐことと人格の価値を混同する危険性

小金持ち程度には簡単になれる

ビジネスの世界では、特に個人事業や小規模な会社を経営していると、特別な才能や人格がなくても一定以上の収入を得ることは難しくありません。会社員として給与テーブルに縛られる立場から脱却し、自分で値段をつけて商品やサービスを売ることで、普通の会社員よりはるかに稼げる可能性があります。

このハードルは思ったほど高くなく、特に確立されたビジネスモデルを活用すれば、多少強引なやり方でも収益を上げることができるのです。私自身、30歳で独立してからそうしてきました。振り返ると、かなり好き勝手にやりながらもお金をもらっていたこともあります。

「成功者」の虚像と盲目的なフォロワー

こうした状況が生まれると、そこまで大したことがない人でも、ビジネス未経験者やサラリーマンからは「成功者」として眩しく見えます。そして、この成功者たちは、羨望の眼差しを受けたことで気をよくし、さっさと自分の成功哲学を語り始めるのです。

しかし、彼らの語る成功哲学の多くは、自身の経験則に基づく再現性のないもの。普遍性を持たない個人的な武勇伝に過ぎません。それにもかかわらず、多くの人がそれをありがたがり、尊敬の対象にしてしまう現象が後を絶ちません。

見抜けない人々とB級カリスマの関係

この現象を見ていると、まるで『オズの魔法使い』に登場するオズ大王のようです。本当は魔法を使えないのに、立派な装飾や演出で人々を騙している。しかし、驚くべきは、そのハリボテを見抜けずに熱狂するフォロワーの存在です。

中には、わざと「そこそこすごい」レベルの人を推している層もいます。なぜなら、本当にすごい人を目の当たりにすると、自分の無力さを突きつけられてしまうからです。そのため、永遠に「B級カリスマ」を崇拝することで、自分の精神的安定を保とうとします。

豪華なハリボテに騙されないために

もし、あなたが「この人の言うことを信じてついていけば、自分も成功できる」と思うなら、一度立ち止まって考えてみてください。

その「成功者」は本当に実力があるのでしょうか? それとも、ただ派手に振る舞い、目立っているだけではありませんか?

もちろん、どんな人を信じるかは自由です。それが多様性というものでしょう。しかし、盲目的に豪華なハリボテに反応し、成功を夢見て踊らされることのないように、自分自身の目を養うことが大切なのです。

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