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コラム

ヒーラーには「高度な一般常識」が求められる──知識と中立性のバランス

スピリチュアルな分野では、「直感」や「エネルギーの感知能力」が重要視される。しかし、それだけでは不十分だ。 ヒーラーには、一般のビジネスパーソンや学者とは違った形での「高度な一般常識」が求められる。

なぜなら、ヒーリングの場では、クライアントの話を「いかに理解できるか」が、セッションの質を決定するからだ。

ヒーラー養成セミナーでの出来事──常識のズレが引き起こす問題

あるとき、ヒーラー養成セミナーで過去生に回帰するワークを行った。私はクライアント役として、過去生の記憶を見て、その情景を相手のヒーラー役に伝えていった。

私が見たのは、現在の建築技術とは異なり、岩を掘り出して作られた住居。今の時代の家具とは違う、いわばピラミッドのように「高度な技術なのに原始的に見える」環境だった。

だが、ヒーラー役の人は、私の描写をまったく理解できなかった。

「テーブルは?椅子は?自動車で移動しているの?」

と、現代の生活を前提にしたトンチンカンな質問ばかり。

このとき、私は思った。
「セミナーの場だからまだいいけれど、もしこれが実際のセッションなら、完全に信頼を失うだろう」

ヒーラーには、「自分が知らない世界観」でも 冷静に受け止める知識と柔軟性 が求められる。

「そんなの都市伝説」では済まされない

ヒーラーの世界では、普通の人が「トンデモ」と切り捨てるような話題にも向き合う場面が多い。

– 古代文明の異なる建築様式
– 過去生での異星文明の記憶
– 「ヒト」の姿が、猿ベースではなく爬虫類や昆虫ベースだった可能性
– 異次元的な存在との交流

もちろん、これらを 「絶対に真実だ」と主張する必要はない。
しかし、「そういう考えを持つ人が一定数いる」ということを知っておくのは、ヒーラーとしての一般常識 だ。

「そんなの都市伝説だ」「オカルトだ」と一蹴するのは簡単だが、それではクライアントの話を理解することができない。
理解できないということは、信頼関係が築けないということ。

ヒーラーの役割は、エネルギーを調整することだけではない。
クライアントが語る「世界観」を冷静に受け止め、共感とともに整理することも重要なのだ。

マニアになるのではなく、冷静な知識として持つ

ここで重要なのは、 「ぶっ飛んだ話を知識として持つ」ことと、「それを絶対の真実として広めようとする」ことは違う という点だ。

スピリチュアル界隈には、特定の情報を「これが真実だ!」と熱狂的に広めようとする人もいる。

しかし、ヒーラーに必要なのは、 中立性 である。

– 「こういう説がある」ことを知る
– しかし、それを盲信せず、客観的に捉える
– クライアントが信じていることを否定せず、しかし扇動もしない

まさに、冷静に中立的に、ぶっ飛んだ話を把握しておくバランス感覚が求められるのがヒーラー なのだ。

「できる人だけが集まる場」では、それが当たり前になる

この高度な知識と中立性を持ち、継続的に努力する人は、残念ながら多くはない。
しかし、それでも「できる人たちだけが集まる場」では、これが常識となる。

これは、どんな分野でも同じだ。

– 音楽や演劇、スポーツのプロの世界では、「できて当たり前」のレベルが違う
– 偏差値の高い学校では、勉強ができるのが普通で、「無理だよ」と冷笑する人はいない

ヒーリングの世界も同じだ。
レベルの高い環境に身を置けば、それが「当たり前」になる。

あなたはどうする?どこまでを目指す?

この世界では、どこまでを目指すかは、最終的には 自分の意志 にかかっている。

– 「自分の知らない話をすぐに否定するヒーラー」で終わるのか
– 「広い知識を持ち、冷静に受け止めるヒーラー」として成長するのか

その違いが、クライアントからの信頼、ひいては ヒーラーとしての価値 を大きく左右する。

知識を深め、柔軟な思考を持つことで、より多くの人に寄り添えるヒーラーになれる。
そして、そういう人だけが集まる場では、 「それができるのが当たり前」 になるのだ。

さて、あなたはどこまでを目指す?

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