30代の延長線上で描いた「これから」
43~44歳頃までは、まだ30代の延長として「これからどうしよう」と将来を模索していました。子供たちが将来を考える姿と重ね合わせ、自身の未来も描いていたものです。
45歳を過ぎて感じる「余命」の意識
しかし、45歳、46歳、47歳と年齢を重ねるにつれ、急に「もう残り○年か」と、まるで余命を嘆くような心境になることがあります。同年代の友人と話していると、同じような感覚を共有することが増えました。悲しいことに、これは私自身にも当てはまります。
「石の上にも15年」の実感
同時に、私だけかもしれませんが、「石の上にも15年」の凄みも実感しています。よく「石の上にも3年」と言いますが、正直なところ、3年では芽が出ないことも多い。10年経ってもまだこの程度かと感じることもあります。しかし、その後の3年間、つまり13~15年目で大きな飛躍を感じることがあります。それまで遅々として進まなかった上達や習熟が、一気にプロ並みになることもあるのです。
キャリアの転機と中年の危機
この15年目の飛躍が、ちょうどアラフォーの時期と重なることが多い。若い頃の苦手意識を克服し、無双できるようになったと思った矢先、世間では45歳定年制が囁かれ始めます。
定年制は極端(2025年時点では)でも、世間的にみて「もう若くない」とされ、会社でもどこでも若者に道を譲れという圧力がゆるやかに高まる時期。
そりゃあ思考のベクトルが前向きから後ろ向きへとシフトし、余命カウントダウンのような感覚に陥るのも仕方ないのでは。
もしかしたら、これがいわゆる「中年の危機」の主要な要因なのかもしれません。
中年の危機を乗り越えるために
中年の危機(ミッドライフ・クライシス)は、多くの人が経験するものです。この時期をポジティブに乗り越えるための理論やアプローチをいくつか紹介します。
1. キャリアの再設計
人生100年時代において、80歳まで現役を保つ生き方を模索する「ライフシフト」が重要視されています。一つの組織に依存せず、自分の人生を自律的に切り拓くことが求められています。
2. 過去の納得と許し
高齢期の生産性を向上させるためには、自らの過去を見つめ、納得し、許すことが重要です。過去の出来事を心理的に解決することで、未来への前向きな姿勢を持つことができます。
3. キャリア自律の支援
企業においても、中高年社員のキャリア自律を支援する取り組みが進められています。個人が主体的にキャリアを形成するためのサポートが、充実した老年期を迎える上で重要とされています。
まとめ
これまでとは違う初体験ができている、という意味では経験値はまだ上がるのかも。そしてそれが子供の頃に将来をキラキラ夢見ていたのとは違って、どんよりもしんみりも自分次第でトーンは変わるものの、ほの暗く静かな色合いになる(という初体験)だというだけ。
いろんな色合いの経験ができる恩恵!なんですねぃ。