AIは霊視・チャネリングをできるのでしょうか?
現時点では、不可能——これが私の見解です。
しかし、あるヒーラーが「AIにも霊視・チャネリングができるのでは?」と言いました。どういう仕組みなのかと話を聞くと、「クライアントが納得して悩みが解消するようなことを言えていれば、それでいいのでは?」という考え方でした。
ですが、この論点はずれています。
結果としてクライアントが納得したことと、その情報がAIによって生成されたか、霊視やチャネリングという超感覚を使ったものかは、まったく別の話です。クライアントが納得したからといって、それが霊視やチャネリングの証明になるわけではありません。それを同一視するのは雑で不正確です。
本当にできるヒーラーの発言なのでしょうか?
何より驚いたのは、その発言をしたのがヒーラーとして、霊視やチャネリングを実際に行う能力を持っているはずの人だったことです。なぜ、自分自身が培ってきた技術を、AIのそれと混同するのでしょうか。
言うまでもなく、現代科学では霊視やチャネリングは証明不可能です。そのため、「存在しない」と断言されてしまいます。しかし、それは科学の未熟さゆえの問題ではないでしょうか。現代の技術では証明できないものが、未来でも証明不可能であるとは限りません。
このような状況だからこそ、霊視やチャネリングができる能力者たちは、世間の偏見や詐欺扱いされるリスクを避けながら、その技術を継承していく必要があるのではないでしょうか。
大衆の移ろいやすさと科学の進歩
どうせ大衆というものは、科学が進歩し、「霊視・チャネリングは実在した」と証明されたとき、過去に否定していたことなど忘れたふりをするのでしょう。さらに、過去に霊能力を持っているという人たちのことを迫害したことを隠蔽したり、そんなことしていないと豪語したりします。
ここ数年の出来事——例えば、ある注射を打つべきか、マスクをするべきかといった議論——を見ても、人間の意見がいかに移ろいやすいかは明白です。彼らの主張は、科学や理屈ではなく、その時々の社会的な空気や都合によって変わります。
霊視・チャネリングができないヒーラーもいるのでしょうか?
そして、ある考えに行き着いてしまいました。
「もしかして、このヒーラー、本当は霊視もチャネリングもできていないのでは……?」
そもそも、あまり出来が良くないヒーラーの能力を超感覚で査定すると、こちらが相手の未熟さにがっかりしそうで気が進みませんでした。しかし、もし彼らが本当にできていないのだとしたら? 霊視やチャネリングができるヒーラーの割合は、一体どれくらいなのでしょうか?
AIによる霊視・チャネリングの演出は可能?
そして、もう一つの可能性が見えてきました。
霊視やチャネリングが本当にできるかどうかは、客観的に証明しにくいです。だからこそ、AIが「霊視やチャネリングができる(ように見せる)」ことは、技術的には可能かもしれません。
コンピュータの性能を駆使し、説得力のある言葉を紡ぎ、人々を信じ込ませることはできるでしょう。しかし、それは本物の霊視やチャネリングとはまったく別物です。
結論:できる者だけがわかる世界
この話を考えれば考えるほど、一般の人々が霊視やチャネリングについて議論している様子は、なんとも滑稽に思えてきます。
できる者にとっては、「自分たちさえしっかりできていれば、それでいい」。
結局のところ、霊視やチャネリングが本当にできるかどうかは、大衆の理解とは関係がないのかもしれません。